【かなえ】
「はぁ……ダメ、なのに……こんなこと……。
んっ…………はあぁ……お、おにい、ちゃん……っ……」
【修悟】
「っ!!」
【修悟】
「(い、今……俺のことを……。
まさか、俺のことを考えながらしてるのか……?)」
【かなえ】
「はぁ……んっ、おにい、ちゃん……お兄ちゃん……っ。
……んぅぅ……はあ……」
【修悟】
「(また俺のこと……)」
かなえが俺を脳内に描きながらオナニーをしている……。
自分にダメだと言い聞かせながら、
ということは、罪悪感を覚えている……ということか。
【修悟】
「(やめるなら今しかないって、かなえも思ってるのかも)」
いまだ手の動きがゆっくりなのは、そのせいか。
【かなえ】
「んんっ……はあ……はあ……お兄ちゃんっ……。
んっ、あ……っ……んっ……」
【修悟】
「(…………ゴクリ)」
かなえの手が止まらないのと同じように、
俺も目をそらすことができなくなっていた。
見ちゃいけない、今なら引き返せる。
そうは思っても、心臓は痛いほどに高鳴っていく。